閑話休題 店主のコラム
このコーナーでは 身のまわりのチョットした出来事や感じた事なんかを無責任にしかも不定期で気が向いたときに書き綴っていきたいと思います。これを読んでのご感想やご意見なんかもお寄せ下さい。
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vol.277
「ん」がついた


今日は二十四節気のひとつ「冬至」である 一年中で昼が一番短く 夜が一番長い日なのだ 北緯66.6度以北の北極圏全域では 一日中太陽が昇らない「極夜」となる 古代の中国では暦の起点であり 一年の始まりとされていたが 同時に「死に一番近い日」であるとも言われていた 冬は植物が枯れ 動物は冬眠してしまうため 食料が手に入りにくくなるからだ 更に日照時間の短さは 生命の源である太陽の恵みを享受することが出来にくく 人々は大いに不安を感じていたのかも知れない そこから無病息災を願い厄払いのために 栄養価の高いかぼちゃを食べ その香りに邪を祓う霊力があると信じられていた柚子湯に入る風習が生まれたのだろう 「冬至」を「湯治」とひっかけ 柚子湯に入り柚子が効いて「融通」が利く などとシャレまみれではあるが確かに柚子には鎮痛や血行促進効果があるらしい そしてかぼちゃは実は 冬至七種と呼ばれ この時期に食べると良いとされる食べ物のひとつなのだそうだ ちなみに他には れんこん ぎんなん かんてん きんかん にんじん うどん(うんどん) はい もうお解かりでしょう みんな「ん」が二つずつ付いている つ・ま・り「運(ん)がいっぱいつく」という またまたシャレまみれな話 えっ かぼちゃには「ん」が付いてないじゃないかって 漢字で書くと 「南瓜」 な・ん・き・ん でした
2008/12/21(日)

vol.276
10の約束


1 私を信頼して下さい

2 貴方が私に望む事を理解できるようになるまで少し時間を下さい

3 時々は私に話し掛けて下さい 

4 貴方が私にどんな風に接しているか私は決して忘れません

5 私を長時間叱ったり罰として閉じ込めたりしないで下さい 

6 私を毎日散歩に連れて行って下さい 

7 私が貴方を決して噛まないようにしている事を忘れないで下さい

8 私にきちんと食事を与えて下さい

9 私が年をとってもどうか世話をして下さい

10 最期の旅立ちの時にはそばにいて静かに私を見送って下さい

そして…
どうか忘れないで下さい 私が貴方を愛している事を…


ネットで見つけた犬との10の約束 ちょっと今からあごの下撫でてやってくる


2008/11/23(日)

vol.275
包みこむ舞台


復原完成した出石永楽館での芝居公演が終了した サプライズゲストの中貝市長さんをはじめ多くの人々のお陰で 記念すべき永楽館デビューは最高の形で幕を閉じる事ができた ばらし撤収後 恒例の打ち上げの席で 興奮冷めやらぬ座員たちと何度も乾杯を繰り返し語らいながら 私自身は実はちょっと不思議な気持ちにとらわれていた 先程立っていた永楽館の舞台 公演前のリハーサルでは全然わからなかったのだが お客さんが入り拍子木を打って定式幕が開いた瞬間 正直ブッ飛んだ 「なんだこの感覚は!?」他のどこのホールでも感じたことがないような どうにも形容し難い感覚 舞台でセリフを喋っている自分が まるで客席の桟敷のど真ん中に立っているように感じる 余計な音の跳ね返りは一切なく 自分の声が客席にストレートに伝わる 演技をしている時の心情やニュアンスがそのままダイレクトに届く 満場のお客さんの反応がひとりひとり手に取るようにわかる 驚きと昂奮の中で 気がつけばあっという間に舞台は終幕を迎えていた 過去三回の公演の時とは全く異質の手応え これが本当の芝居小屋というものなのか 明治以来幾多の役者を受けとめた舞台の凄さなのだろうか 完全にやられた だが決して打ちのめされたのではない 表現が難しいが一番近い言葉で表すなら「包みこまれた」だろうか 他の役者のうち何人かも やはりその感覚を感じていたようで それはそのまま演技に普段以上のノリと勢いを与えてくれた 公演後すぐにこのコラムに何度か書こうとしたのだが あまりに凄い体験だったので なかなか言葉に出来なかった 「出石永楽館 おそるべし」
2008/10/18(土)

vol.274
公演せまる


いよいよ劇団憧憬チャンプルーの本年度の公演が近づいている 今年は昨年までと公演場所が変わる この夏に復元完成した永楽館での公演なのである 永楽館というのは明治時代に建てられた歴史と伝統のある舞台なのである いち早くテレビや新聞などマスコミにもいっぱい取り上げてもらっちゃったのである そのお陰でチケットは発売一週間を待たずに完売なのである そして今年は劇団のスタッフも増えて裏方のサポートは万全なのである もちろん美術高下組による背景画製作も今年もまた素晴らしい出来栄えなのである さらに町の人からは「頑張ってよ」「楽しみにしてるで」と励ましの声も頂いてるのである で 肝心の役者は… 役者は… 役者は… それがその〜 つまり〜 何と言うか〜 てめえら!なにを余裕ブッこいとんや!役者がえらいなんて勘違いするなよ!死ぬ気でやれ!このへたくそ!!!!! あっ しっ失礼しました つい取り乱してしまいました 演出家としてこのくらいの心構えでやっております 役者も日々稽古を重ね徐々にではありますが… 徐々に… 徐々に… てめえら! いつになったら覚えるんや!何べんもおんなじ事言わすな!口先でセリフ喋るな!うじうじするな!この大根! あっ またまた失礼しました つい興奮してしまいました 脚本家としてこれぐらいの気持ちを込めてやっております 当日まであとわずか 気合を入れて気持ちを高めて絶対公演を成功させるぞ! わかったか てめえら〜ってプロデューサーの高下が言ってましたよ(笑)
2008/09/20(土)

vol.273
欧米かっ


熱戦が続く北京オリンピック メダルの奪取にかかわらず日本人選手の健闘に拍手を送りたいところだが 素朴な疑問を1つ シンクロナイズドスイミングの採点の基準がよくわからない 「アーティスティックインプレッション」ってのは一体何だ 芸術点? 音楽に対する解釈? 表現力? そんな評価がスポーツに必要なのだろうか シンクロってぐらいだから 同調性や技の難易度や完成度を競うものじゃないのか 多様性だの創造性だのよくわからない採点基準もある そもそも芸術性などというものは他人が評価をしてよいものなのだろうか ましてやあらゆる国や地域から選手は集まるのだ 当然そこには民族や文化の違いがあって然るべきで 芸術性というものも多様化するはずである 大会の審判員がどのくらい全世界の様々な国の文化や芸術に精通しているのか知らないが 例えば日本チームが津軽じょんがら三味線にのせて演技を行なったら どうゆう採点が下されるのだろう 「東北地方の長く厳しい冬の風情がよく表現されてました」って評価してくれるのか(笑) 結局のところは欧米の文化に擦り寄ったクラシックの曲のみが評価の対象とされちゃうんだろう さらに言えば 選手の容姿やメイクまでもみんな欧米風に画一化されて 何だか見ていてちょっとキモチワルイ 苦しい呼吸の中でのあのわざとらしい作り笑顔というのも不気味な感じがする まあいずれにしても未だに黒人選手もおらず 毎回ロシアの独り勝ち競技ってのもどうなんだろうか あっそうか 「我々欧米の文化に同調しなさい!」って意味の「シンクロ」なのか 
2008/08/20(水)

vol.272
祖母のこと


去る7月1日 祖母が亡くなった あと10日で100歳という大往生だったが 亡くなる間際まで体はどこも悪くはなく延命の治療措置もせず 死亡診断書には死因の欄に「老衰」と書かれていた 穏やかで安らかな死に顔とは裏腹に 明治大正昭和と激動の時代を生き抜いたその人生は辛く悲しい出来事も少なくはなかったはずだ しかし 孫である私が知っている祖母は 信心深く寺に通い 内職に精を出す働き者で 近所では親分的な存在ながら タクアンにマヨネーズをつけて食べるのが好きというハイカラさんで 息子の名前がついた相撲取りの豊山を応援し 泊まりに行った時にはよく枕元で話を聞かせてくれる いつも優しいおばあちゃんだった そんな祖母が一度だけ取り乱し泣き崩れる姿を見たことがある それは確か 祖母の若い頃の話を聞いていた時だったと思う 助産婦をしていた祖母は近くで出産があると出かけて行き 数多くの赤ん坊を取り上げていたそうだ 私自身も祖母に取り上げてもらったのだが 「かっちゃんは安産でな あっという間に生まれたんやで」と笑いながら話をしていた祖母の顔が なぜか突然くもり「昔はな 夏に雨が降れへん年は秋になるとな…」とポツリと語り出し「生まれたくてもな それがかなわん子がようけな…」と言って涙をこぼし 「みんな 悲しいてな 泣いて 泣いてしてな…」と取り乱し泣き崩れた 子供だった私はその言葉の意味はよくわからなかったが そんな祖母の姿を見たのが初めてだったのでとても驚いたのをよく憶えている 晩年になってもずっと寺通いを続けていたのは 水子地蔵に参るためだったらしい お棺に入るときには子供のように小さな姿だったが まさにグレートマザーだ   おやすみ おばあちゃん
2008/07/19(土)

vol.271
背筋が凍る


東京 秋葉原で凄惨な無差別殺人が起きた 男女17人が死傷する通り魔の犯行だ その場で取り押さえられた25歳の犯人は所謂「心神耗弱状態」ではなく数日前から周到に犯行を計画し ネットに犯行予告をするなど その冷静さにかえって異常さが窺える 多くのマスコミが現場へ駆けつけレポーターが沈痛な面持ちで事件を伝える後ろでは 相も変わらずピースサインのへらへら顔でテレビカメラに映ろうとするバカ丸出しの若い子がいたり さらには救急隊が必死に救命活動をする周りを 携帯のカメラをかまえた何十人もの野次馬が取り囲み 無表情でパシャパシャとシャッターを切る様は 不気味で異様な光景に見えた しかしその中で一番異常だと思えたのは 事件当日の夕方 「死者の数が7人に…」と速報が流れる頃 現場に残るレポーターが取材していた一人の若者だ 彼は大きな花束を抱え 事件が起きた交差点近くの路上に花を置き地面に伏して泣いている 当然の事ながら被害者の家族か友人と思ったレポーターが声をかけると 「いえ さっきテレビで事件を見てて いつも来ているこの街で人が殺されてるのがショックで…」と声を詰まらせる 何だこいつは! 花を手向ける行為自体がどうのこうの言うつもりはない しかし家でテレビを見てて人が殺されてると知り こりゃ大変だぁと現場に向かい途中で花屋に寄って花束を買い求め わざわざテレビクルーの真ん前で路上に伏してわんわん泣くその素早い周到さ加減が異常なのだ 間違いなく「こんなに泣いてる僕を見て」という売名行為と思えてしかたがない その段取りの良さに背筋が凍る
2008/06/10(火)

vol.270
苦言


北京オリンピックに向けたバレーボールの世界最終予選が始まっている 全日本の女子は早々とストレートに出場権を獲得し 男子もアジアの1位ということで何とかなりそうなイキオイである しかしながらこの大会 世界最終予選というと何か聞こえが良いが要するに ワールドカップなどで敗れ未だに出場権の無いチームの集まりなのである 言い換えればこの大会でサクサクと勝ち上がっていくようなチームでないと オリンピックではメダルはおろか 決勝リーグにすら上がれないのは目に見えているのだ そんな中 男子の初戦 イタリア戦は信じられないような不甲斐なさを露呈した セットカウント2対1で迎えた第4セット 24対17と大きくリードした場面で ガチガチに緊張していたのは日本の選手の方だった 何とここから7連続失点 ベンチもコートもオロオロするばかりで策も無く 誰も流れを止められない それどころかゴッツだかガッツだか知らないが 完全に目が涙目になってるじゃないか 唯一の救いは開き直った越川ぐらいか 本当に実力のあるチームというのは イキオイのままに流れに乗れるチームではなく 悪い流れになった時それをすぐさま断ち切れるチームだ 女子の高橋のような選手が必要なのだと思う 北京ではどうせ予選ですぐ負けちゃうだろうから とっとと帰って 監督選手全員で1972年のミュンヘンオリンピック 男子バレー準決勝 日本対ブルガリアのビデオでも穴が開くほど見る事だな 栄光の復活はまだまだ遠い
2008/06/04(水)

vol.269
FEEL SO BAD


この5月に45歳という人生の折り返しの年齢を迎えるワタクシは ここで声を大にしてひとこと言いたい! 「近頃やたらとキモチワルイものが多すぎる〜〜〜!」 たとえば それはひくひくと笑いながら歌う青山テルマの顔だったり あるいは 安心フラット安心35のCMの紫吹淳の男役だったり さらには 劇場版が公開となる「相棒」での水谷豊の頑ななまでの敬語口調だったり そして 評論家の宮崎哲弥の妙に説得力があるくせに息継ぎがヘタな喋りだったり はたまた 芸のテンションとは裏腹に時折見え隠れするエドはるみの悲壮感だったり それから 大して鋭くない囲み記者の質問にさえも目が泳いでしまう福田首相だったり もしくは 間違いなくバーは上がるんだけど やっぱり通過するときに緊張してしまうETCだったり それから ビートたけしも言ってたけど芸人としてあんなオイシイ場面で何にも出来ずすっかりイイ人になっちまってる欽ちゃんだったり つまりは 5月のアタマからいきなり30.5℃の真夏日を記録しちまうこの豊岡の気候だったり ということは 完璧なティーショットは美しい弧を描きさらにセカンドショットでグリーン側まで運び よしこのアプローチを寄せればバーディーチャンスだとほくそ笑んだところでいきなりペチッと出てしまう悲しいシャンクの手ごたえだったり するワケだ まあ要するに 人生の節目を迎えたにしてはずい分いい加減なワタクシなのでございます ちなみに相当にキモチワルかった胃腸風邪はなんとか回復にむかっているようです 
2008/05/01(木)

vol.268
しめしめ感


さて 問題です 「冷蔵庫の中にキリンを入れるにはどうしたらいいでしょう?」ちなみにビールの話ではありません 正解は… 「冷蔵庫の扉を開ける キリンを入れる 扉を閉める」です これはわりと有名な問題で 解答者の方が勝手に問題を難しくしてしまうというものだそうです では続いて問題です 「その冷蔵庫に象を入れるにはどうしたらいいでしょう?」 「冷蔵庫の扉を開けて象を入れ扉を閉める」と答えたアナタ 惜しい! 正解は「冷蔵庫の扉を開けキリンを出してから象を入れ扉を閉める」でした イジワルで捻くれた問題でしたね では「ライオンが全ての動物達に今すぐここに集まれと言いました みんな慌てて集まりましたが来なかった動物がいます それは何でしょう?」 正解は「象です」 象は冷蔵庫に入ったままですからね さあだんだん腹が立ってきましたね ではさらに問題です 「人食いワニの棲む川があります その川をある人が泳いで渡りました なぜその人は無事に渡ることが出来たのでしょう?」 勘のいい方はもうおわかりですね 正解は勿論「ワニはライオンのところに行っていてそこにいなかったから」です 子供に話すと面白いようななぞなぞですが 実はこれアメリカの某有名一流企業の入社試験で実際に使われた問題だそうです ワタシも芝居の脚本を書くとき よくこういった手法を使ったりします 単純で簡潔なセリフで観客に問いかけ その奥の意味をあれこれ想像させるやり方というか でもって何か楽しいって さっきの問題と同じで 書いているときの「しめしめ感」ですね(笑)
2008/04/05(土)

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