閑話休題 店主のコラム
このコーナーでは 身のまわりのチョットした出来事や感じた事なんかを無責任にしかも不定期で気が向いたときに書き綴っていきたいと思います。これを読んでのご感想やご意見なんかもお寄せ下さい。
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vol.267
今上の憂鬱


ワシもね ええ歳やしそろそろ息子に代わって欲しいんですけどね 今のこの仕事は死ぬまで辞められへんのですわ オヤジも87で死ぬまで仕事しとったしね ワシもあと何年生きれるかわかれへんけど 頑張らなあきまへんねん ウチは息子が二人おってね 娘もおったんやけどこれは何とか片付いて嫁に行ってくれましたんや 長男は今は赤坂の方に住んどります まあだいぶしっかりしてきたとは思いますねんけど なんせ長男やからのんびりしとってね 孫連れて遊びに来いって言うとんのに ひとっつも来えへんのですわ まあ嫁さんの体調がようないらしいんやけど ワシは孫に会いたいっちゅうねん 周りのモンも色々言うてくるし難儀しますわ 去年やったか 周りのモンに嫁の悪口言われたって怒っとりましたけど そんな事ぐらいで男がガチャガチャ言うたらあきませんわ もっとばーんと構えとらな ねえ 兄貴がそんなんやからいうわけでもないんやけど 弟の方はよう会いに来てくれよります ワシの跡を継がんでもええっちゅう気楽さもあるかも知れへんね あっそれから弟んとこは待ちに待っとった男の子ができましてん うちの仕事は男仕事やから 長男の次はこの孫が跡を継ぐことになるかも知れませんな どっちにしても 自分らでは決められへんのですけどね おかしなこっちゃで まあこんな調子ですねんけど ひとつよろしく頼んますわ 国民の皆さん
2008/03/04(火)

vol.266
メールだよ


自宅に帰る パソコンの電源を入れる メールをチェックする 百数十件のスパムメールにウンザリする これほぼ毎日の日課である ネットでの買い物やら 会員の登録やらをしていくと確実にスパムメールが来るようになるのは皆さんご承知の事だろう それなりの対策は講じているので そのまま迷惑メールフォルダに入れられ一括削除となるのだが また翌日同じようなメールが送られてくる まったくご苦労なこった 近頃は送信者や件名が日本語で書かれているものが多く うっかりすると知り合いやお客様からのメッセージかなと思わせるものもあって なかなか敵もさる者だ しかしメールを開いてみると 本文はほとんどが出会い系やら 怪しげな通販ぽい内容でリンク先に誘導するものばかりだ フッまだまだ甘いな クリックなんかするものか そして件名でよくあるのが「Re この間の話だけど…」みたいに いかにも返信であるように見せかけているタイプ コノヤロー誰だお前は 馴れ馴れしいんだよ さらに「メッセージが1件届いています」といったmixiを真似たタイプ 「あっそう そりゃご苦労さん」だ(笑) そして「すぐに100万円を振り込みます」と大盤振る舞いなタイプ 金が余ってるのなら慈善事業にでも寄付したらどうだ  他にも「アイドルの○○○○とメル友に…」だの「真面目な交際を…」だの この文言は一体だれが考えているんだろう 「う〜ん こうしたらもっと引っかかりやすいかなあ」などと考えながら書いてるんだろうか(笑)  と ここでさらにまた新着メールが…  「まさみから聞いたよ〜♪」誰だ まさみって まったくもう
2008/02/22(金)

vol.265
春待ち月


「二月 如月 春待ち月」 今日から2月 うちの店名の月である この「きさらぎ」という言葉の語源には諸説あって 寒い時期から「衣更着(きぬさらにき)」が語源とする説や 草木の芽の張り出す月なので「草木張月(くさきはりづき)」が変化していったという説 さらには「萠揺月」と書いて「きさゆらぎづき」の略という説もある まあいずれにしても「きさらぎ」なのだ さて一年の中で一番日数の少ない2月ではあるが 行事は色々とあってずいぶん忙しい まずは季節の終わりと始まりを分ける「節分」と「立春」 厄年なども誕生日ではなく節分で明ける事を考えると やはり年の数の豆と巻寿司とイワシを粛々と食べなければなるまい 神武天皇が即位した建国記念日を祝うのは日本国民としては当然の事で 本来ならばクリスマスよりもこの日にケーキを食べなければならないだろう そしてその次にはもちろんバレンタインデーのチョコも待っているのだ 義理であろうが不義理であろうが本命だろうが大穴だろうが とにかく頂けるものは頂いちゃいましょう さらにさらにプロ野球のキャンプイン 札幌雪まつり 皇太子誕生日 富士山の日 二二六事件 新撰組の日 ノアの洪水の日 リンカーン誕生日 河豚の日 猫の日 夫婦の日 大塩平八郎の乱 ビスケットの日 北方領土の日………と大忙しなのだ 4年に一度うるう年があったって全然足りないのである だからさらりとそばでも食べて(笑) 勿論2月は当店の創業月でもあるのです
2008/02/01(金)

vol.264
ピンポ〜ン


最近やけに女子の卓球が盛り上がっている ちようど今 全日本卓球選手権が行なわれていて 泣き顔アイドルから今や日本のエースに成長しつつある福原愛(右シェーク前陣速攻型)や奇抜なコスチュームで話題になった四元奈生美(右シェーク前陣速攻型) さらにはワタシのアイドル石川佳純(左シェークオールラウンド型)は1日8戦を戦い抜くという孤軍奮闘ぶり などなど注目選手が目白押しなのだ ワタシは昔から自分自身が全く出来ないスポーツを観戦するのが結構好きで ボクシングやバレーボールなどもかなりマニアックに好きだったりするのだが なかでもこの卓球は温泉旅館で浴衣を着てスリッパを履いてしかやった事がないクチなので 昔から大好きだった 石川佳純を見ているとかつて全日本選手権五連覇の偉業を成し遂げた星野美香(左ペンドライブ型)とオーバーラップしちゃったりする 細身の体から放たれる強烈なスマッシュは実に美しかった そしてポイントを決めると右手で小さくガッツポーズ う〜んやっぱり石川佳純とそっくりだ(笑)さてよく言われることだが 卓球というスポーツはやはり何となく地味な印象を持たれる アジアの選手がランキングの上位を独占し欧米の選手が勝てないからか ボールが見やすいように室内の囲われた場所で試合をするからなのか ルーツといわれるテニスに比べて明らかに迫害を受けているように思える 市民の娯楽から派生したスポーツと上流階級の特権的なスポーツとの違いなのだろうか かつてこの話題で卓球好きの友人と激論を交わした事があったのだが その友人曰く「何がカッコ悪いってスマッシュを決められた側が その球を自分で拾いにいかないといけない事だ そんなスポーツは他に無い」 うんなるほどなあの結論だった    
2008/01/19(土)

vol.263
日々是好日


今年もいよいよあと数日 よくある重大ニュース風にこの1年を振り返ってみよう

第10位 「1月2月に雪がぜ〜んぜん降らない記録的暖冬で店もかなり忙しく まあ それはそれで良いのだけれど スタッドレスタイヤは確実にチビッていった今年の冬」

第9位 「2バーディー1ボギー 初のハーフ35 キレまくったアイアンショットでトータルスコアも74のパーソナルベストを樹立 歓喜の涙もちょちょぎれた山東カントリークラブ」

第8位 「末は松坂・イチローか まあ親の欲目はおいといて 息子のリョウは少年野球チーム 出石ガッツベースに入部」

第7位 「気まぐれで全く意味の無いブログを目指してます ついかる〜い気持ちで始めちゃったけど やってみると結構楽しいじゃねえか きさらぎ日記」

第6位 「今年は役の当たり年 奉仕作業に学P行事 餅つき大会運動会 何とかこなせたPTAの学年委員長」

第5位 「お久しぶりでございました 大学時代の先輩ナカタニさんと高松にて再会 昔とちっとも変わらずカッコ良かった」

第4位 「期間限定ではあるものの ひょうご安心ブランドとこうのとりの舞を取得した地元産そば粉 うんなかなかいいぞの出来」

第3位 「まさに奇跡 ヨンブンダン 消防ポンプ操法大会で涙の初優勝 そして酒池肉林の慰労会 割烹千石の夜は果てしなく長かった」

第2位 「正念場の結成3年目 満を持して主役で演じた今年の芝居 お陰様で今年も満員御礼大成功 劇団憧憬チャンプルー2007年公演 出石でござる花侍・花山咲之介」

第1位 「いよいよ立ち上げへ 新組織 出石皿そば協同組合の設立へ向けて会議会議の日々日々日々 資料書類の束束束 ありったけの知恵と知識とアイデアとセンスを絞りこんだ総務委員会苦闘の一年」

とまあこんな1年でござんした また来年もよろしくね 

 

2007/12/26(水)

vol.262
305年前の今夜


1702年の今日 12月14日は赤穂浪士討ち入りの日である 

前日から降り続いた雪は止み 銀世界の江戸の町は静かに更けていた 本所松阪町の吉良邸でもこの日行なわれていた年忘れ茶会の宴も終わり 南北三十四間 東西七十三間 2500坪の屋敷もひっそりと静まり返っていた 一方その頃 黒い小袖に幅広の白晒しの布を合印に 47人の男達が相生町の蕎麦屋の二階に集結する 右脇に鎖を入れた帯の結び目を取り 前下がりの下帯 小手脛当てに頭巾の出立ちは まさに火事装束である 夜半過ぎ 吉良邸前に到着した男達は表門裏門と手際良く二手に分かれ じっと時を待つ やがて寅の刻 表門大石内蔵助 裏門大石主税それぞれの合図により 邸内へ突入 出合いの者を突き打ち捨て障子を蹴破り 怨敵上野介の姿を求め番人近習をなぎ倒していく そしてついに炭小屋に潜む白髪の老人を発見する 最初の一刀を浴びせたのは武林唯七だった 呼子の笛が鳴らされ一同が集結する 首実検の後 吉良上野介の首は打ち落とされた 内蔵助は古式の軍法に則り その場で勝どきを上げた この凄惨な復讐の事件はその後「武士の鑑」と称えられ「天晴れ忠義の士」と謳われた その後歌舞伎の演目「仮名手本忠臣蔵」としてさらに加筆され事実は歪曲していくが 主君の無念を晴らした家臣たちの「忠義の心」は紛れも無く本物である 本懐を遂げ晴れ晴れと内匠頭の眠る泉岳寺に報告の後その男達は 翌年元禄十六年二月四日 切腹し果てたのである…

年金問題 薬害訴訟 食品偽装に機密漏洩 こんなニュースが踊るなか せめて今夜は四十七士の義挙に想いを馳せよう

2007/12/14(金)

vol.261
走れ住職


さて師走である 敬謙な僧侶も慌てて走るほど忙しい師走である 芝居で使った寒蘭でお世話になった吉祥寺の伊藤住職も走り回っておられることだろう この師走という言葉 調べてみるとその語源は諸説あってなかなか面白い まずは「師馳(しは)す」意味はそのまま現在とほぼ同じ「師が馳せる」だ  これが最も有力な説でこの言葉をもとに「師走」という字が当てられたという説 「走」よりも「馳」という字は何かもうちょっと必死な感じがする 次は一年の終わり「年が果てる」という意味の「年果(としは)つ」の説 年が果てるとは なるほど実に日本語的な言い回しだ 「師走」よりも慌ただしくなく しみじみとその年を回想しながら送るといった奥ゆかしさが感じられる さらには「四極(しはつ)」 これは四季の終わりの意味らしいが これはどっちかと言うと 中国の漢詩からの引用ではないかなと 勝手に解釈する 最後は「為果つ(しはつ)」これは一年の全ての集大成 事を成し遂げるという意味だ こうなってくると 今年一年自分は何を成し遂げたのか と自問自答し 大した事をやってないなあと すっかり落ち込んでしまいそうだ まあ他にもこの「師走」の語源には諸説あるようだが いずれにしてもそれぞれに奥深い意味を持っている やっぱり日本語というのは美しい  
2007/12/03(月)

vol.260
或る戦い


とある回転寿司屋 夜の混雑ピークが終わり 客席も疎らとなった時間帯 店の奥のボックス席 ここで今まさにあくなき戦いの火蓋がブッちぎられようとしていた 一番奥の席に陣取るのは ご夫婦と思しき熟年ペア二人組 おそらく定年退職後厚生年金をシコタマ受け取っているのであろう 寿司の取り方にも何となく余裕がある さり気なく卵焼きやイカに手を伸ばすあたり「いや〜うちは年金で細々と暮らしてますよ ははは」と我々を油断させ その実「退職金は これからの為に手をつけず預金してます 今海外に移住する計画を進めてるんですよ」な作戦に違いない  その次の席は おっと出ました エルグランド族 20代半ばの夫婦と子供 父親はお約束のジャージ姿 おそらくヒラキコレクション 一方母親は安物の焼酎で悪酔いした次の日の朝の安室奈美恵のような完全なヤンママルックス 兄弟げんかをしている我が子を気にも留めず携帯のメールを打ちまくっている これが噂の「泣いてる子供完全放置アタック」だな 掃除洗濯できません 得意料理は目玉焼き まさに絵に描いたようなエルグランド族 う〜ん手強い そしてワタシのいる席をはさんで反対側には これも回転寿司の定番 宴会コンパニオンと運転手ご一行様 おっといきなり花代の分配をはじめた〜 どうせ延長もなしで一席で終わっちゃったんだろ 一番奥の年金ご夫婦が「あなたたち その格好は何とかならないの」ビームを発しているが 全く利いてない様子だ そして目の前に流れているネタには目もくれず「ウニウニウニ」「中トロ中トロ中トロ」「但馬牛但馬牛但馬牛」と別注文の雨あられ  出た〜「回転寿司で私たちセレブよ攻撃」だ〜 奥の年金夫婦が〆の茶碗蒸しを注文し一矢報いるが エルグランド夫がエルグランド息子の残した生ハムを食って応戦 しかしそんな中 一席コンパ軍団は何やら先ほどの宴会での反省会を始めちゃってる模様 う〜ん修羅場だ 思わず笑い出しそうになる衝動を押さえつつ「参りました」と会計レジへと急いで席を立ったワタシでありました   
2007/11/14(水)

vol.259
舞台でかがやくもの


劇団憧憬チャンプルー2007年公演「出石でござる〜花侍・花山咲之介」が無事に終了した 満員御礼300人の拍手と歓声に包まれてカーテンコールの花道を振り返れば 音響担当森脇浩幸の鳴らすBGMのリズムにのって花束を受け取る役者中西祐二と松浦美佐の顔が 桝田由紀子の操るライトに照らされて キラキラと輝いてみえた 

桂小五郎役の中西は 昨年音響を担当し稽古の一部始終を見てはいるものの 役者となった今年は稽古の厳しさに直面する形となった 3年目を迎えた劇団はそろそろ温情の拍手から脱却し 真の演技力を身に付けなければならないところに来ている 新人と言えども妥協は出来ないのだ ディテールに至る言い回しや仕草のダメ出しに耐える日々が続いたはずだ

同じく新人役者の松浦は ヒロイン役のかえでを演じた ラジオのDJの経験がある彼女は 脚本の読解力や発声 抑揚のある喋り方というものをすでに身に付けている しかし目の前に台本が置かれたスタジオではなく 芝居は舞台の板の上 動きや目線など別の要素も加わってくる 立ち稽古で台本を手放すのにかなりの時間を必要とした

夜勤のある仕事の為 出勤前のわずかな時間を利用して稽古に参加したのは音響の森脇だ うちの劇団の音響は 舞台袖のわずかなスペースに身を隠しつつ役者の息遣いを間近で感じながらタイミングを計り 音楽をかける 音量の絞り 次の曲への送りなど息つく暇もない しかもひとつ操作を誤れば 芝居を壊しかねないのだ 役者以上の集中力が要求された

劇団の事務局として会計や庶務を担当していた桝田は 公演直前急遽 照明を任される事になった 昨年の反省から照明も役者の出入りや立ち位置を完璧に把握しておこうという事になり 春から稽古に参加し代役などもしていた彼女が抜擢されたのだ いきなりの役替えで戸惑いの大きさは 想像がつく 役者の厳しい稽古を知っているだけに 失敗は許されない

それぞれの想いがそれぞれに交錯し 劇団の中に焦りや辛さや苦しみが生まれたが しかしまた それをぐっと受け止めてくれるのもやはり劇団だった 震える緊張は大きな達成感に変わり 感動は光る汗となって舞台の上でキラキラと輝いていた 

来年もまたこのメンバーで芝居がやりたい

2007/11/02(金)

vol.258
貫禄ライブ


先日 久しぶりにライブを観に行った 和田山のハイゲインにやってきたのは「コニー&クールキャッツ」というバンド コニーという名前にピンときた方もいるだろう その昔「キッスは目にして」のヒットを飛ばしたザ・ヴィーナスのヴォーカルだったオネーチャンが野良猫ロックンロールツアー〜RUN END RUN '82〜てなツアータイトルでやってきたのだ トレードマークのえくぼは健在であったが 皮の上下に身を包んだ姿は ちょっと窮屈そうで… しかし年間200を超えるライブをこなすという言葉通りその歌声はさすがプロといった貫禄だった オリジナルのストレートなロックンロールが実に小気味良い プロのライブバンドを見ていつも思うのは そのスキの無さだ 歌や演奏は勿論 MCや立ち振る舞い 衣装や小道具 細部にわたって洗練されている バンドが登場しひとつ遅れてコニーがステージへ現われる バンドの連中に余計な動きはない すぐにカウント一発 曲が始まる 単純な事だがこれが素人には意外に出来ないことだったりする 曲が終わればすぐにMC バンドの紹介やツアーの話 長すぎず短すぎず いいタイミングで次の曲へと移っていく アップテンポが続けばバラード そしてメドレーへと完璧なプログラムだ ラスト2曲はヴィーナス時代のヒット曲 そしてアンコールはスローな曲からくるという心憎い演出 やっぱりさすがにプロだ でも出来ればこのバンドのロックンロールを加悦のホワイトルームの音で聴きたかったなあ
2007/10/15(月)

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