閑話休題 店主のコラム
このコーナーでは 身のまわりのチョットした出来事や感じた事なんかを無責任にしかも不定期で気が向いたときに書き綴っていきたいと思います。これを読んでのご感想やご意見なんかもお寄せ下さい。
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vol.247
さむらいの顔


天保十四年(1843)出石生まれ 先祖は仙石氏のお国替えとともに信州上田よりこの地に赴く 武芸に優れ特に棒術の達人であり 出石藩人見流棒術の道場師範を務める 格上である槍術との他流試合に勝利し その後その相手と真剣での再戦を期して京へ修行の旅へ出る 道中 辻斬りに襲われるも たまたま胸に抱いていた大刀のお陰で一命を取り留める その後生涯三度に亘って命の危険にさらされるが その度ごとに命を救った刀には 三つの刃毀れがあったという 現在その刀は九州のとある収集家の手にあるらしい 維新後は警察官となり馬を駆って各地の暴動などの鎮圧に努めた 出石の本高寺の境内にある仙石騒動の河野瀬兵衛の石碑や 家老屋敷の資料館の展示物に その名を見ることができる 写真は明治元年二十五歳の時 神戸の写真館で撮った姿である 腰に大小二本差し 煙管に高下駄 僅かに微笑んではいるものの やはりその眼光は鋭い これが正真正銘の侍の顔なのか 没年などまだ詳しい事がよくわからないのだが とうとうその姿を見つけた 私の玄祖父 「岡本伝八」
2007/04/30(月)

vol.246
THE LIFE GAME


先日 とある店のおもちゃ売り場を息子とブラブラ見ていたら ワタシたちの世代にはうれし懐かしのゲーム盤「人生ゲーム」が売ってあった ゲームソフトとガンプラコーナーに追いやられるカタチではあるものの あのカラカラカラと回るルーレットの音を思い出し「ああ〜昔よくやったなあ」と思わず立ち止まり感慨に耽ってしまった 人生ゲームは1968年「人生は山あり谷あり ここが運命の分かれ道」というキャッチコピーで 当時のタカラから発売されたすごろく方式のゲームである 元々はアメリカで考えられたゲームのようで コマのコピーも「ラスベガスで賭けをして$50,000儲ける」とか「ロールスロイスを買う$15,000払う」といった日本の田舎のハナタレ小僧には理解不能なものもあったが 進学就職を経て結婚し子供が生まれ様々な困難にもめげず最後に億万長者になるというアメリカンドリーム的なゲームの展開が実に面白かった しかも実際に紙幣(のようなもの)をやり取りし約束手形や株券 生命保険や火災保険の証書まであるというリアルさが堪らなかった 特にあの白色の$100,000の紙幣は重みがあったなあ〜(笑) ちなみに現在発売されている最新版は「人生ゲームエクストラ」で 気になるコマのコピーはというと「カラオケでストレス解消する」「オオクワガタを発見する」「インターネットでホームページを作る」な感じらしい 何だかやけに身近な内容だな それならいっそ「自分の劇団を立ち上げる」とか「消防の懇親会で飲み過ぎて一回休み」とか「嫁さんにナイショでゴルフクラブを買う」ってのを作ってくれよ(笑) 
2007/04/24(火)

vol.245
稽古は続くよどこまでも


ひと月半の読み稽古を終えて チャンプルーは立ち稽古に入る 今年は昨年までと違って読み稽古にしっかりと時間をとった キチッとした滑舌は言うまでも無くセリフの細かい言い回しや微妙なニュアンス 方言などもチェックしながらの稽古が続いた 座員はみな悪戦苦闘しながらも 何とかセリフを自分のものにしつつある だがこれからがいよいよ大変なのである 仕草 所作 動作はもちろんの事 舞台の尺に合わせた動き そして魅せるという感覚をつかまなければならない 素人の舞台でよくあるのが 演じる側の独りよがりで客を置いてきぼりにしてしまう事だ 本人たちは気持ちが良いので気づかないのだが 観ている側はストレスや苦痛を感じてしまう 例えば役者が「泣かせ」のセリフを切々と語っても お客が冷めている状態ならば そのセリフは「クサイ」のだ 同じセリフでも お客の共感を得たならば「感動」となる お客の心が冷めるか冷めないか この違いこそが芝居の出来を左右する事は言うまでもない 何気ないセリフの言いかたや 笑いかた泣きかた怒りかた そして立ちかた座りかた歩きかた どれかひとつが欠けてしまえば お客はすぐに冷めてしまう もちろん役者のみならず 照明や音響 舞台装置など裏方の役割も大きい 会場すべてのお客の心を掴むのは至難の業だが それを目指してチャンプルーの稽古は続くのであります
2007/04/13(金)

vol.244
野球小僧


センバツ 第79回選抜高校野球大会も明日決勝戦を迎える 静岡の常葉菊川対岐阜の大垣日大のカードだ どちらが勝っても文句が無いチーム同士の戦いである 好ゲームを期待する しかし今大会に限らず近頃の高校野球は見ていてちょっと「?」なところがチラリホラリとある 例えば地区大会での打撃成績 「打率.476」 って何じゃそりゃ! 確かにバットなど道具の進化やトレーニング方法の確立など 打者のレベルが向上しているということはよくわかる それにしても 5割近い打率って… 公園の草野球じゃないんだから これは思うに投手の投球術に問題がある気がする 今大会でも出場校のほぼ全ての投手が「スライダー」を多投している 中にはプロのレベルに匹敵するようなキレを持つものもあるが 多くは「甘い」のだ キレの無いスライダーほど打ち易い球は無い そんなションベンスライダーに頼る結果が「打率.476」なのだ 同じションベン球を生かすならせめてインハイにストレートを投げる度胸と球速を身に付けて欲しい 外角低め一辺倒の投球ではいずれ打者に狙い打ちをされてしまう で つまるところ大味な乱打戦の試合になるのだ 全試合を見たわけではないが 今大会で打者の内角を鋭く突く投球を見せていたのは 室戸高校の森澤投手ぐらいだろう 追い込んでからズバッと内角に投げ込む投球は見ていて小気味良く 見事だった また彼は実にいい顔をしているのだ 近頃の「シュ」とした細面ではなく 誠にもって… その… 「野球小僧」顔なのだ
2007/04/03(火)

vol.243
大人のライブ


久しぶりにマディーキャットフィッシュのライブを観た 出演バンドの関係で短い時間ではあったが 小気味好いサウンドとステージングは相変わらず健在で ツボを心得た選曲とともに目と耳をすっかり釘付けにしてくれる その心地良い快感に浸りながらまた改めてこのバンドの魅力について考えてみた 何回かこのコラムにも書いているのだが このバンドのライブには絶対的な「空気」というものが存在する 「存在感」と言ってもいいのかも知れない そしてその「空気」は絶対的ではあるが決して押し付けではない 例えば最前列で拳を振り上げ首を振り回すのもいいが ホールの奥の壁にもたれ 指先で軽く太腿を叩く程度のノリでもいいのだ 会場全体を包み込むこのバンドの空気感は実に大らかであり シットリとしていてそして温かい どのようなスタイルであっても受け入れてくれる優しさがある これが「大人」のバンドなのだ 勢いだけのガキには到達できない領域であり 薄っぺらいメッセージや誰かをパクッたままのスタイル 小手先のテクニックや増幅された音量を追い求めるバンドには決して超えられない「壁」である この絶対的な「空気」の中で奏でるシンプルでステディなロックンロール これこそが彼らの最大の魅力である 仕事や家庭など年齢的にも多忙を極めバンド内ではそれぞれに紆余曲折があるとも聞くが そこも「大人」として軽いステップで踏み越えてくるはずだ そしてまた我々を極上のあの「空気」に浸らせてくれるにちがいない  
2007/03/25(日)

vol.242
脱出ゲーム


近頃「脱出ゲーム」にハマッている これはパソコンのオンラインフラッシュゲームで カギをかけられた部屋や建物から脱出するという至ってシンプルなストーリーなのだが これがなかなか面白い シリーズもいろいろ出ていて 過去のゲームも含めて片っ端から解いている シチュエーションも様々なのだがよくあるパターンで言えば まずは部屋の中をぐるりと見回す 机に本棚 テレビにベッド 壁にはポスターや絵などが貼られている 最初はアイテム探しだ 机の引き出しや本棚の本の間 ベッドの下や枕 絵の額縁などをクリックしまくる 大抵出てくるのは ドライバーとか乾電池 針金やロープ 意味不明なメモ書きなどである そのアイテムを何かに使ったり 組み合わせたりして また次のアイテムを発見していくのだ ヒントはその一見意味不明なメモ書きに記されていて 例えば「R・B・Y・W」→「B・Y・W・R」と書いてあったとすると これは何かの並びを変更する指示で しかも何かの頭文字 そう RED・BLUE・YELLOW・WHITE でもう一度部屋の中を見てみると本棚に それぞれの色の本が並んでいる これを指示通りに並び替えると アラ不思議 小さなカギがポロンと出現 これでドアを開けて脱出成功 ゲーム終了となる 大体ひとつのゲームを解くのに30分から1時間ぐらい 気分転換やストレス解消には持って来いだ 昔死ぬほど熱中したファミコンの推理ゲームに近いものがある お好きな方はぜひともお試しあれ
2007/03/07(水)

vol.241
ヨタヨタゴルフ


先日 北六甲カントリー倶楽部というゴルフ場でラウンドしてきた ここ最近は地元のゴルフ場ばかりだったので 久々の遠征ゴルフだ メンバーはいつもの「ダウンブロー住職」に「ドローボールI氏」 三宮で前泊して夜は居酒屋で前夜祭というプチツアー気分なのだ しかも購入したばかりのニューアイアンr7TPの初打ちも兼ねての すっかりウキウキ気分でのスタートとなった 東コースOUTの1番ホールは547ヤードのロングホール ほぼストレートでフラットなカッ飛ばしホール オナーのワタシはこれまた先日買い換えたr7 460TPドライバーを手に「うっしゃ〜」と気合一発フルスイング! 会心の当たりでボールははるか彼方へ放物線を描き… のはずだったのだが 手元に残る鈍い感触 ボールは無情にも100ヤードほど先をゴロで転がっている 「アチャ〜出だしからチョロかいな〜」何とか3オンするものの3パットで出だしボギー(泣)う〜んやっぱり昨夜三宮の居酒屋で冷酒を呑みすぎたのがいけなかったのか 続く2番ホールは416ヤード打ち下ろしのミドル 「よしここは冷静に5番ウッドでベスポジをキープじゃ〜」のはずが… ボールは無情にフックしていく〜(泣)OBスレスレ地点からのセカンドも乗らず あえなくボギー う〜んやはり 呑んだ後に食べたあの屋台のとんこつラーメンが効いているのだろうか その後も微妙なアンジュレーションのグリーンと冬芝のアプローチに散々苦戦し ボギーダボの雨あられ 日頃のイキオイはどこへやら 終わってみれば100を切るのが精一杯のヨタヨタゴルフ 帰りに回転寿司をヤケ食いしリベンジを誓い 帰途に就いたのでありました 「はぁ〜また練習しょトホホ」
2007/02/23(金)

vol.240
北北西に進路をとれ!


「スーパーでもこの通り」
今日2月3日は… てな書き出しの似たり寄ったりのブログやコラムが日本中で書込みされているであろう今宵 天の邪鬼なワタシとしては 今年の恵方は北北西 だの 豆にはそもそも穀物の聖なる力があるとされ だの とは全く関係の無い話を書いてやろう(笑)とは言うものの何もネタが無いので取りあえずお得意の「今日は何の日」で検索してみると色々といっぱい出てきた その中に「1717年普請奉行大岡忠相が江戸南奉行に抜擢され官職名を越前守と改めた日」とある 大岡越前と言えば あの小泉前首相が引き合いに出した「三方一両損」の名裁きが有名だが このところの政治家の立て続けの不祥事を見ていると とても名裁きとは言えないお粗末さが垣間見える 裏金癒着談合スキャンダルのオンパレード 女性は子供を生む機械だ と発言した大臣も大臣なら 待ってましたと出てくる超党派の女性議員のヒステリックな叫び声や 大事な国家の予算案審議も平気で拒否する野党の無能ぶりにはまったく開いた口が塞がらない 仕方が無いので 今夜はその口にのり巻でも放り込んでおくことにしよう



2007/02/03(土)

vol.239
一筆啓上


夜な夜なパソコンに向かい 劇団憧憬チャンプルーの今年の公演の台本書きに没頭している 一時間半ぐらいの芝居だからA4で50ページぐらいの枚数なのだが あ〜でもないこ〜でもないとアイデアを搾り出す作業が続く 端から見れば苦行のような作業に思えるかも知れないのだが これが実はワタシにとって至福の時なのである 大まかなあらすじとテーマさらに場割りも設定し終わると いよいよ登場人物を決めていく それぞれのキャラクターを作り上げる作業なのだがこれが実に面白い まずは職業あるいは身分 例えば 出石藩に仕官している下級武士 そして年齢 三十を過ぎて未だ独身 出世の見込みもない閑職 酒も飲めず博打も知らない 趣味といえば碁を打つこと しかしこれがからきし弱い 同僚からは笑われ上司はいつも呆れている典型的なダメ人間 しかしそんな彼が唯一人に自慢できること それは美しい蘭を育てることなのだ 可憐で繊細な花びらを見つめ 優雅で高貴な香りにひとり酔いしれる とまあこんな具合に次々と登場人物のプロファイリングを進めていく そして全員のキャラ立てが完成したらいよいよ本編の書き出しである 最初に決めたあらすじに沿ってユーモアとギャグ シビアとナンセンスを互い違いに織り込んでいく セリフというものは出来るだけ短いほうが確実に切れ味が良いと思うのだが 旗揚げから2年のうちの劇団にはまだまだその技量はない だが座付き作家としては 昨年以上のいい芝居をして欲しいとの願いも込めて うーんと難しいヤツを書いちゃおうか(笑)  
2007/01/16(火)

vol.238
精魂込めて


新年明けましておめでとうございます 今年もまたこの気まぐれでくだらないコラムにお付き合い下さい(笑)例年通り大晦日の営業を終えて 最後の釜でスタッフとともに年越しのそばを食い 例年通りフラフラで帰宅し 例年通り歌合戦と格闘技のチャンネルをグルグル移動しながら 例年通り年が明けていきました 例年通り元旦は家族の誰よりも遅く起きて(笑)ニューイヤー駅伝のランナーの苦悶の表情を大あくびしながら見つつ 例年通り近所の神社で初詣を済まし 例年通り大好きなほとんど液体と化した餅の雑煮を食べ 例年通りあまり辛くない数の子とあまり甘くない黒豆とあまり酸っぱくないなますをつまみ 例年通り年賀状に目を通した後 例年通り息子とテレビゲームなどをしてちょこっとご機嫌を取りつつ 例年通りすぐに疲れてしまいまた横になりそのまま夜まで爆睡 例年通り宝くじはハズレており あっ3000円は当たってました! 例年通りおざなりのつまんないTVを見ながらへだらくにメシを食べ 例年通り2日の開店に備えてとっとと寝ちまいましたとさ そしてまた例年通り早朝から怒涛のそば打ちが始まっちゃうわけです あらたまった新年の誓いも大した目標もないけれど 今年もまた例年通り一生懸命そばを打っていきます
2007/01/05(金)

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